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あかね

秋には白い花を咲かせる草だが、その根からは深い赤色の染料が取れ、薬草としても知られている。あかね色は、朝日、夕日に映える空の色を指している。  また「あかねさす」という枕詞としては、「日」 「昼」「照る」「君」などの言葉にかかり、燃え上がるような生命の輝き、いとおしい想いなどを意味している。

ロータス・ガーデン <Loutus Garden>

古来よりロータス(蓮)は、西はエジプトから東は日本まで、聖なる花としてさまざまな宗教宗派により崇められてきた。水面下で縦横に根をめぐらし、どんな状況下でも清らかな花を咲かせる蓮は、絶えることの無い生命のシンボルである。
なお、ロータスの花芯を覗き込むと、ほんのりとあかね色が差している。

天河草子 <てんがそうし>

天と星、七夕にちなんで「あまのがわ」の漢語、漢読みで「てんが」と呼び、これに読みやすい平明な物語、あるいはまだ完成していない草案や、習い事に用いる帳面を意味する「草子」を加えて、人生の物語性と飽きることの無い興味深さを表し、どこまでも尽きない人生の思いが込められている。

星児園 七夕 <ほしのこえん たなばた>

自然環境に恵まれた地域で、古来より北斗七星の信仰が篤い地域文化を根拠として「天」「星」をイメージし、七夕をはじめとして、日本の風土と結びついた四季折々の行事を中心にすえることで、リズム感の備わった調和的な心身が育てられるようにとの思いが込められたいる。
「星児」と言うのは、「星の子」と言う意味だが、元来「星児(せいじ)」とは雅楽で用いられる古来中国伝来の楽器のことである。真鍮で作られた小さなシンバルのような楽器で、指に挟んで鳴らすと 明るい金属音が響く。子供の声になぞらえて高く響くような声が、園から周囲に広がっていくようにとの願いが込められている。

銀の櫂 <ぎんのかい>

円熟の船出へ人生のいぶし銀の使い手は、ゆうゆうと櫂をこぐ
常に、新たな船出へ、円熟の上に円熟を重ねて遥かにみわたす、時の波路
みずからをうつしだす、鏡のような水面を確かめながら

杣緑 <そまみどり>

「杣(そま)」とは古来、人々がそこらか木を切り出し、水を引いたり、遊山したりした里山に近い恵みの森を指す。中国伝来の漢字ではなく、日本人が独自に作り出した和字である。
「 書写(しょしゃ)」の語源が、「素戔鳴尊(すさのおのみこと)が遊山した森」という意味で「素戔の杣」から来ている、という説があり、 神話時代まで遡る土地との縁にちなんでこの一文字を冠した。緑なす豊かな自然と歴史につつまれ、夢前川と管生川の出合う扇の要に位置するこの地で、多くの人々によって幾久しく育まれるように、との願いが込められている。

ロータス・オデオン <Lotus Odeno>

ロータス<Lotus>は蓮。古来より洋の東西を問わず、清らかな聖花として尊重されている。水面下深く根を張り、朝日を浴びて開花する蓮は、永遠の生命のシンボルでもある。
オデオン<Odeon>は、古代ギリシアの都市国家ポリスに必ず建てられた、市民のための娯楽施設。音楽や演劇が催されたり、誰もが自由に発言できる集会が開かれた。語源はギリシア語のオード<ode>で、ギリシア劇の中で合唱隊が声を合わせて歌う叙情的な詩である。日本語では頌歌(しょうか)と訳され、平安時代、祝い事の際に清音で歌われた寿歌(ほぎうた)のことである。
塚口のロータス・ガーデンが人々の憩う庭園のイメージなら、出屋敷のロータス・オデオンは、人々が楽しく賑わう小劇場のイメージ。ともに尼崎の地に根付きながら、それぞれの地域にふさわしい色合いの花を咲かせるよう、願いが込められている。